第3回目は、Fender テレキャスターについてご紹介します。
テレキャスターもストラトと同じくレオ・フェンダーらによって開発されました。
ストラトと同じくらい愛されているフェンダー製のギターです。
ギターボーカルの人がテレキャスターを抱えながら歌っているイメージが個人的にはありますね。
音の特徴としては、高音域が澄んだジャキジャキした音です。
元ナンバーガールの向井秀徳さんの音が一番イメージに近いと思います。
本人の言葉を借りるならば「軋轢サウンド」で、高音のジャキジャキした鉄っぽいサウンドが特徴です。
立って弾こうとしたら、テレキャスターは水平の形になろうとします。
このバランスが好きな人も多くいますが、リードギタリストの多くが苦手とする形でもあります。
しかしこれがコードストロークを行なうのに相性が良く、弾いた感じがアコースティックギターと近いことから
多くのボーカリストに愛用されているギターです。
高音がキレイに鳴るというのもテレキャスターの特徴です。
基本的に弦から拾うサウンドは、ブリッジ側に行くほど高音域がはっきりと出るのですが、テレキャスターはこの特性を上手く使ってセッティングされています。
テレキャスターのリアピックアップは斜めになっているため、ブリッジ側に近づくことで高音域が前を生み出せます。
1人で弾いている時は少しキンキンした音に感じるかもしれませんが、バンドで合わせるとこれが良い感じにバンドサウンドとして抜けてきます。
自分で弾いて良い音が、必ずしもバンドで良いサウンドとは言えないところがギターの面白いところではないでしょうか。
前述の通り、テレキャスターはコードを演奏する楽器として大変に優れたギターです。
ですが、テレキャスターによるリードプレイで大変多くの名演奏が生み出されてきました。
知る人ぞ知るロイ・ブキャナンは愛用のテレキャスターで名演を行ったギタリストの人です。
日本人のテレキャスター使いで有名なのは、前述の向井秀徳に加えて、布袋ではないでしょうか。
Bad Feelingのリフは、ギター好きなら一度は聴いたことがあると思います。
テレキャスターは高音域の澄んだジャキジャキした音と記述しました。
ですが、実は太いリードサウンドを得ることも可能です。
70年代を代表する世界的に有名なロックバンド・Led Zeppelinのギタリストであるジミー・ペイジもテレキャスターを愛用していました。
1st,2ndの曲は全てテレキャスターを用いて演奏されたと言われております。
それを知らずに聴いてみると、レスポールを使用したのではないかと思うくらい太いサウンドが聞こえてきます。
同じテレキャスターでも製造された年代やピックアップの違いで、真逆とも言えるサウンドを生み出せるのも面白いですよね。
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