今回もエフェクターの魅力について迫ってみたいと思います!
前回はオーバードライブに関してですが、今回はいわゆる空間系と呼ばれるディレイに関してです。
空間系エフェクターとは何でしょうか?
いわゆるギターの音に広がりを与えてくれるものです。
コーラスやフェイザーを代表とする「モジュレーション系」に区別したものも、空間系の一部だという主張もありうるので、明確に区別することは結構難しいと思います。
ディレイとオーバードライブを「モジュレーション系」とは別の「空間系」として紹介して行きたいと思います。
そもそも空間系エフェクターとはどういうものかというと、「サウンドに広がりを与えてくれるもの」。
- 自分の部屋で声を出したときの響き
- お風呂で声を出したときの響き
- トンネルで声を出したときの反響
- 山に向かって「ヤッホー」と叫んだときのやまびこ
音の響き方は、その音を発する空間によって全然異なってきます
その響き方を再現しようとしたのが「空間系エフェクター」です。
ディレイについて深く解説していきましょう。
「やまびこ」の効果が得られるのがこのディレイで、多くのギタリストのエフェクターボードにはディレイが用意されております。
効果的にディレイを駆使してプレイしているギタリストとして一番有名なのは、間違いなくU2のギタリストであるEdgeでしょう。
その流れを汲んだ付点8分ディレイの印象的なサウンドはリスナーに強烈な印象を与えます。
Where the streets have no nameという曲が代表的なので、是非とも聴いていただきたいです。
続いて80年代、TOTOのギタリストである、Steve Lukatherのディレイも印象的でしょう。
先ほどのフレーズを作り上げるようなディレイとは違って、音に広がりを与えるためのディレイです。
多くのギタリストが憧れ、真似た彼のプレイはこの先も多くのギタリストを魅了することでしょう、
ディレイにはアナログディレイとデジタルディレイの二種類が存在します。
どう使いわければ良いのか、という話ですがご自身の好みのサウンドがする方で全然問題ありませんよ!
なんとなく皆も、「アナログは音があったかい音がする」「デジタルは音抜けが良い」とかの印象で、なんとなく選んでる感じがしますね。
アナログとデジタルの良し悪しはどのような感じなのでしょうか?
アナログディレイは
- BBD素子だと、音が劣化してしまう
- フィードバックしていくと音質が劣化していく
- ディレイタイムがわずかに揺れてしまう
- しかし、そのような劣化こそが自然なエコー効果を生み出し、ギタリストにとって自然に聞こえるサウンドとなる
一方でデジタルディレイは
- A/D、D/A変換を行うので、そのコンバーター次第で音質劣化は起こり得てしまう
- フィードバックしても音質劣化はほとんど皆無
- 正確無比なディレイタイムが生み出せる。そして最長ディレイタイムがアナログよりも圧倒的に長く設定できる
- 劣化が無いため、サウンドはクリアだが、無機質でやや不自然に感じることがある
楽器屋さんで、アナログディレイとデジタルディレイの違いを弾き比べてみても良いかもしれませんね!
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